やけどについて
やけどとは
やけどとは熱湯、蒸気、熱した油、アイロン、火など熱いものに皮膚が触れることにより皮膚が損傷された状態です(温熱熱傷)。酸やアルカリなどの化学薬品によるものもあります(化学熱傷)。人間の皮膚は45℃の温度以上で熱傷になります。45℃では1時間、70℃では1秒で損傷が始まります。
熱傷の深さは以下の3つに分類されます。
Ⅰ度のやけど
皮膚がヒリヒリ赤くなる程度のやけどです。跡を残すことなく治ります。
Ⅱ度のやけど
皮膚に水疱(水ぶくれ)を生じたらⅡ度です。Ⅱ度でも「浅い」「深い」があります。「深い」のは真皮深層まで損傷されますので跡が残ることがあります。
Ⅲ度のやけど
真皮全層、またはそれ以上で損傷された状態です。皮膚はなめし革状で白色、痛みはほとんど感じません。植皮術が必要になります。
やけどの症状
受傷部位に痛みを伴う赤み(紅斑)、水ぶくれ(水疱)、赤むけ(皮膚びらん)を形成します。びらん部に細菌が感染すると深度が深くなります。
これらの症状は日々変化しますので、定期的に処置に通われることをお勧めいたします。
やけどの原因
やけどをする原因は様々だと思いますが、共通して言えることは、すぐに流水で冷やすことです。15〜20分程度水道水で冷やした後、創部は清潔なガーゼなどで保護し医療機関を受診してください。
アロエや民間薬などは塗らないようにします。
また、受傷面積が大きい場合は入院適応となります。場合によっては救急車要請をお願いいたします。