じんましんについて
じんましんとは
じんましんとは、皮膚の一部に赤み「紅斑(こうはん)」や、それが膨隆した「膨疹(ぼうしん)」が強い痒みを伴って突然出現します。一過性の皮膚の浮腫なので数時間〜半日、どんなに長引いても24時間以内に跡を残さず消えるのが特徴です。
皮膚や粘膜の深部に限局性に浮腫が生じることがあり、これをクインケ浮腫(血管性浮腫)といいます。顔面、眼瞼、口唇、舌などに好発します。
治療は抗ヒスタミン薬の内服です。
じんましんの症状
突然、境界明瞭な円形や楕円形、あるいは地図状のわずかに隆起した膨疹、発赤を生じ、激しい痒みを伴います。全身どこにでも発生しますが、摩擦、圧迫されやすい部位に生じる傾向にあります。
粘膜、特に咽頭部に生じたときは声がかすれたり呼吸がしづらくなることがあります。この場合は緊急を要しますので、すぐに医療機関を受診してください。
じんましんの原因
じんましんは原因を確定できることは少ないとされます。じんましんの原因・増悪・背景因子は以下の通りですが、これらの因子は単独でじんましんの原因となる以外に、複数の因子が重なって発症していることもあります。
感染(細菌、ウイルスなど)、疲労、時刻(日内変動;夕方〜明け方に増悪)、ストレス、アトピー性皮膚炎、食物中のヒスタミン(マグロ、サバなど)、仮性アレルゲンを含む食品(豚肉、タケノコ、もち、香辛料など)、薬剤、膠原病および類縁疾患など。