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とびひ(伝染性膿痂疹)について

とびひ(伝染性膿痂疹)とは

とびひの正式病名は「伝染性膿痂疹」です。
細菌感染した病変部をひっかくことにより赤みやジクジクが次々に広がっていくため「とびひ(飛び火)」とよばれています。
春〜夏期における小児の代表的な細菌感染症で、多くは6歳以下で平均年齢は3歳半といわれます。近年は冷暖房の普及や環境の変化から、秋〜冬期の罹患もみられます。成人にとびひが発症することは稀です。
治療は抗菌薬の外用・内服です。必要時には細菌の培養検査も行います。

とびひ(伝染性膿痂疹)の症状

水疱性膿痂疹

小さな傷、虫さされ、湿疹などを掻爬することによって細菌感染(主に黄色ブドウ球菌)がおこり、それが表皮剥離毒素を産生するため水ぶくれを生じます。
水ぶくれはすぐに破れて、薄いかさぶたが付着するびらん面(ジクジク)となります。びらん面には多数の黄色ブドウ球菌がいるため、接触によって拡散します。

痂皮性膿痂疹

とびひには黄色ブドウ球菌が原因菌となる水疱性膿痂疹と、A群β溶血性連鎖球菌が原因菌となる痂皮性膿痂疹の2種類があります。一般的にみられるのは前者で前述のような症状を示します。後者の場合は水ぶくれの形成は少なく、小さな赤みから始まり、膿疱、黄色調のかさぶたができます。一気に多発して、発熱やリンパ節が腫脹を認めます。季節・年齢は関係なく、アトピー性皮膚炎患者で増加しているといわれます。

とびひ(伝染性膿痂疹)の原因

とびひは正式には「伝染性膿痴疹」と言い、原因は虫刺されやケガでできた傷、アトピー性皮膚炎などをかきむしったところに、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌といった細菌がついて、傷口を化膿させます。最初は、ウミを持った水ぶくれができ、すぐにつぶれて汁が出てきます。かゆみが強く、傷口を触った手でほかの部分をかくと手についていた菌が次々と広がっていき、感染力が強いため、本人だけでなく兄弟や周りの人に感染します。

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